第167章

酒の匂いをぷんぷんと漂わせながら、島宮奈々未の落ち着きのない両手は丹羽光世の体をいやらしく撫で回していた。

丹羽光世は顔をしかめていた。彼女が別邸料理で昼下がりからずっと酒を飲んでいると聞き、急いで駆けつけたのだ。

「どうしてこんなに飲んだんだ」丹羽光世は眉をひそめた。

「嬉しいからよ」島宮奈々未は花が咲いたように笑い崩れた。「お兄さん、肌すっごくすべすべね。触り心地最高。ねえ、いくら払えば今夜私と来てくれる?」

「帰るぞ」

丹羽光世は有無を言わさず、島宮奈々未を横抱きにした。

「きゃっ! ちょっと何するのよ、まだ金額の交渉が終わってないじゃない」島宮奈々未は目を細め、足元はおぼ...

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